Treasure Data サポートの上加世田です。
2020年4月より、Treasure Dataで初となるTDユーザ様向けの有償トレーニングとしてトレジャーアカデミーを提供開始致しました。
https://www.treasuredata.co.jp/service/training/
受講できるコースは2つあり、それぞれ修了試験に合格することで修了証を受け取ることができます。
先日遅ればせながら私も全ての修了試験を受けて晴れて修了証を手に入れましたので、紹介させて頂きます!
2つのコース
Treasure Academyでは、Treasure CDPを有効活用していただくために必要である「ビジネス」と「技術(テクノロジー)」双方の立場を担う方それぞれに向けたコースを提供しています。コースを通して受けることでお互いの認識も高まって、よりスムーズにプロジェクトを押し進められるようになると思います!
PLコース(プロジェクトリーダーコース)
PLコースは、Treasure CDPを導入・適用するにあたって必須と言えるプロジェクトリーダーを育成するプログラムとなっています。ビジネスサイドの要件や目的を理解した上で、エンジニアが実装する技術面の基本的な知識も持って頂くことで円滑なプロジェクト遂行を行えるようになることを想定したコースになります。
用意されているセッションには、Treasure CDPの全体像と利用イメージを掴むためのBasic, Advanced, Audience Studioについてのものと、Treasure CDPで実現する目的・戦略、それを設計・実装するための全体像、実装後の施策運用まで、プロジェクトリーダーとして後ろ盾となる知識を得られるPLセッションがあります。
特にPLセッションについては、これまでの弊社の実装経験から得られたノウハウについてなど、テキストや資料では得られない内容がたくさんあって、かなり有意義なものになっているかと思います。
私自身エンジニア側の立場なので、PLコースのセッションの内容は新鮮な部分もあり、かなり面白かったです!(ぶっちゃけ話も結構出てきます。)
ENコース(エンジニアコース)
ENコースは、Treasure CDPを利用するエンジニアとして必要な基本的な知識から応用的な利用方法まで学べるプログラムです。自社のデータ、環境、施策に最適な実装を行うために細やかな機能上の知識を得られます。
なかなかドキュメントを読んだだけでは理解しきれないUIの細かい使い方や、内側の挙動についてかなり詳細なレクチャーを受けることができます。また、基本的に全てのセッションがハンズオン形式なので、実際に手を動かして試すことができるので、いざ自社で利用する際にかなり余裕を持つことができるかと思います。
テクニカルサポートとしての立場で見ても、お客様がベースの知識を持たれているかどうかで、解決までのリードタイムはかなり変わります。
お客様ご自身が「どの機能を使っていて」「何を行おうとしていて」「何が問題になっているのか」を把握されているだけで、お問い合わせ頂いた際の状況理解がスムーズに行なえますし、サポートから案内させて頂く解決策や詳細なヒアリングについても理解して頂きやすくなるかと思います。
それぞれのコースで受けられるセッションの詳細についてはAppendixに概要を記載しておきますので、興味がある方は是非ご参照ください!
講義(セッション)
Treasure Academyの講義はオンライン・オフラインそれぞれの形式があります。
メインで講義を行う講師に加えて補助で1〜2人の講師がおり、セッション中に質問があったり、ハンズオンで躓いた場合にもサポートが可能です。
一方的に話すばかりではなく、都度質問は無いか、躓いていないかケアするようにされていますし、質問が出ない場合もサブ講師から質問を振ったりなど、受講者にとって有意義な時間になるよう心がけられています。
とはいえ、全てのセッションで言えることですが、受講者の方は遠慮なく質問をどんどんされたほうが良いと思います。ハンズオンで躓いた場合も遠慮なくヘルプを求めて頂くのが良いです。使っていけば行くほど、今更聞きにくいってことは出てきますし、直接話しながら試しながら疑問を解決できるチャンスは貴重です。
我々としましても、ユーザがどのような点を疑問に思うのか、躓くのか、その全てが貴重なフィードバックになりますので、是非お願いします。
※ サポートOhmuraです
セミナーテキスト
Treasure Academyにご参加頂いた方には、冊子のテキストを提供させて頂いてます。
もちろん非売品です!
全編日本語で構成されていて、UIの画像も含めてかなり詳細な説明が載っています。
セミナー中だけでなく、今後Treasure CDPをご利用頂くうえで何度も活用できる、ユーザ様必読の内容かと思います。
※ セミナー中はPDFでも同じ資料をご覧頂けます。
また、セミナー中は講師がスライドを使って講義を行います。
このスライドも要点がまとめられていて、ハンズオン形式で進めるものになっているので、セミナー後の復習されるのにもとても有用かと思います。
修了試験
各セッションには修了試験が設けられています。80点以上で合格でき、修了証を受け取れます!
私のPLコース、ENコースそれぞれの修了証です。ファウンダーの 芳川、太田のサイン入りです!
基本的に講義中に出てくる内容が問題になっており、もし80点未満だったとしても何度でも再試験は可能です。
元からTreasure CDPを利用されていた方なら簡単にわかる問題もあれば、意外と知らない機能や仕組みについての問題も網羅されていて、まさにTreasure CDPの理解度をはかることができるものになっています!
キャッチアップアワー
Treasure Academy では,毎週金曜日 12:00〜13:00,Zoomにて過去の講義のキャッチアップ(復習)を目的とした補講用の時間を任意参加で設けてあります。
その週に行われた講義のキャッチアップを目的としていますが、併せてTreasure Academyに関連する質問を自由にTreasure Dataの社員に行うことのできるオフィスアワーも開催しています。
いわゆるセミナーとは違う取り組みで、講義を受けられたあとに湧いてきた疑問や、興味が出てきた内容を聞いたり、有効活用できるとかなり有意義なのではないかと思います。
些細なことでも何でも良いので、是非積極的にご参加ください! 講師・運営メンバーも楽しみに待っています!
さいごに
手前味噌になってしまいますが、テキストも講義もかなりのクオリティだと思います!
Treasure CDPに不慣れな方ほどセミナーの効果はとても感じられるかと思いますし、Treasure CDPに慣れている方だとしても、意外と自分が使っている機能や範囲だけの知識・経験に閉じていることもあるので、Treasure CDP全体を体系的に学ぶことができて新しい気付きやひらめきが生まれるかもしれません。
このブログがセミナーを受ける後押しになれば幸いです。
ご参加お待ちしております!
Appendix
Basic
Treasure CDPの基本的な利用方法と機能を理解し、プロジェクトに適した機能の選択が行えるようになるためのセッション。Treasure CDPのWebコンソールのメニューから操作方法、利用するにあたって知っておくべき前提知識を網羅できます。Advanced
Basicの知識に加えて、ユーザ管理・権限管理・データの管理など、Treasure CDPを管理者として運用するための知識を学べるセッション。セキュリティに関わる設定含め、Treasure CDPを安全に利用するために必要な一歩踏み込んだ機能の理解が可能です。Audience Studio
Treasure CDPのWebコンソール上でデータの抽出、セグメントの作成、外部サービスへの連携、さらには機械学習までGUI操作のみで実現できるAudience Studioを学ぶセッション。基本的な用語の解説から、GUIメニューと操作方法まで細かく習うことができます。PLセッション
Treasure CDPの導入において必要な目的・戦略の定義から、実装の全体像・設計のイメージ、実装後の施策運用など、プロジェクトを遂行・完遂するためのノウハウが学べるセッション。これまでに弊社がお手伝いさせて頂いたお客様の事例や、そこから得られたTips、よもやま話など、生の情報を得ることができます。SQL基礎編1
トレジャーデータを利用するにあたってどうしても避けることができないSQLを0から学べるセッション。SELECTとは?WHEREとは?というところから始まり、JOINや関数などまで学べる、SQL書いたことない!という人にも安心・嬉しい内容です。SQL基礎編2
標準のSQLに加えてTreasure CDP特有のアーキテクチャや関数、その利用方法を学べるセッション。Treasure CDP上でクエリするのに必ず理解しておくべきtimeカラムの意味、それを有効に、効率よく利用するためのTD専用の関数を知ることができます。Workflow
トレジャーデータ上で各処理を実行・管理するのに重要となるTreasure Workflowについて学ぶセッション。概念から具体的なハンズオン形式の演習、さらには実践的なTipsまで習得できます。Custom Script
Treasure Workflow上で自身のPythonスクリプトを実行できる機能であるCustom Scriptについて学ぶセッション。ユースケースから実践的な演習、機械学習の実装まで実際に手を動かしながら学ぶことができます。